鍵の種類とその防犯機能

現在使われている鍵と施錠の種類は大きくわけて4つあります。「ウォード式」南京錠やかばんの施錠に使われているタイプです。錠の内部にウォードと呼ばれる障害が設けられており、正しい鍵であればその障害に当らずに回転できるような構造になっています。ウォードの障害をクリアすることで解錠できる形状です。その原理が単純なために簡単なものはすぐに解錠できるので合鍵が容易に作れるのがメリットでもありデメリットでもあります。また同じタイプのウォード錠なら全て開いてしまうので、マスターキーのようなものを作ることも可能です。「レバータンブラー錠」引き出しや、古い型の自動ドアに使われているタイプです。錠の内部にある障害(タンブラー)が板状になっており、てこ(レバー)のように動きます。ツクと呼ばれるH型の溝があり、デッドボルトの突起部分がツクの中に納まっています。正しい鍵を鍵穴に差し込み回転させると、レバータンブラーが持ち上がり、ツクの中心をデッドボルトの突起部分が通ってスライドします。レバータンブラーは複数枚入っていることが多く、一般的には3枚が主流です。「シリンダー錠」現在最も多く使われている錠前です。外筒と呼ばれる円筒のシリンダーの中に、内筒と呼ばれるもうひとつの円筒が入っています。該当は錠のケースに固定されていて、内筒には鍵穴があり、外筒と内筒にまたがるようにタンブラーが入っています。正しい鍵をさすことで、全てのタンブラーが障害にならない位置に動き、内筒を回転させ、錠の内部のカムが回転し、デッドボルトを動かします。耐ピッキング性能と耐鍵穴壊し性能が出荷時に義務付けられており、それぞれ「5分未満」「5分以上10分未満」「10分以上」の3段階で表示されます。「その他上記に分類されない特殊な鍵」暗証番号錠やカードキー、ICキー錠、バイオメトリックス(生態認証)錠など、多くは使われていませんが、近年普及しているタイプの鍵です。特にバイオメトリックスは、指紋や声紋、顔認証と呼ばれるものがこのタイプです。個人の特徴を認証することで解錠する高度なセキュリティなシステムのため、防犯機能が高いと言われています。

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