田舎の家では鍵を掛けないという話

時々、田舎の人間は家に鍵を掛けないと象徴されることがあります。この時代にまさかそんなことがあるわけがないと思う人もいるかもしれませんが、私の個人的な意見としては、全く間違いとは言い切れないと思っています。現実的に私が暮らす場所は片田舎に分類されるような場所です。電車やバスはあるけれど決して本数が多いわけでもなく、自然も溢れています。そんな場所で、実際に近所で家に鍵を掛けていないお宅を見かけることは少なくありません。もちろん若い世代の人はきちんと鍵を掛けていることが多いです。年齢が高い人でも、夜間は鍵を掛けているという家もあります。ただ、ある程度以上の年齢になると日中は鍵を開けたままにしているのが標準的であるというのは否めず、常に誰でも入ってこられる状態と言えます。それが当たりまえになっている事実を象徴する出来事の一つが、来客時です。普通、現代的な家であれば来客はインターホンを鳴らして玄関を開けてもらうのが一般的です。ところが日中に鍵を掛けておく習慣の乏しい田舎では、ごめんくださいの掛け声と同時に玄関が来客の手によって開けられることが多いのです。都会では絶対に考えられないことですが、現実にこれは頻繁に起こっているのです。都会から田舎に移り住む人の中には、こうした鍵の扱いに驚く人も多いようです。防犯なんて全くないような物にも見えるでしょうし、実際にあまりそういった意識がないというのが事実です。近所の人はみんな知り合いで、鍵を掛けることで家と家を隔てるという感覚が薄いのかもしれません。田舎ならではの良さとも言えるかもしれませんが、できれば家を少し離れる時には鍵を掛けた方が安心ではあります。田舎では夜でもきちんと鍵を掛けていない家もあるので、現代に合わせた意識の改革は必要だと言わざるを得ない状況です。鍵を掛けなくても犯罪の心配がないくらいにのどかな地域が残っているのだと思えば喜ばしいことですが、何かあってからではやはり遅いのですから。

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