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昔は珍しかった鍵っ子という存在

昔は両親が共働きをしていた家庭の子供は鍵っ子と呼ばれていることが多かったものです。家の鍵を自分で持っていて、帰宅したら自分で鍵を開けて家に入るからです。常に鍵を持っているからそう呼ばれていたわけですが、現代ではむしろそういう子の方が多いのではないかと思います。昔はまだ共働きの家庭は決して多くなく、母親が専業主婦で家に帰るといつも出迎えてくれることの方が多かったです。私が小学生の頃もクラスの中に鍵っ子と呼ばれる子は数人しかいなくて、ほとんどは母親が家にいるという家庭ばかりでした。共働き家庭の子が鍵っ子と呼ばれることがあるとはいえ、そこには貶めたりする意味があったわけではありません。単純に鍵を持っているからそう呼ばれていただけです。むしろ子供たちにとっては、家の鍵を預かっている友達がなんだかとても頼もしく見えたりもするものです。他の子よりも自立した大人に見えて、自分も鍵っ子になりたいと憧れを持っていた子もいるくらいでした。現在は結婚後を仕事を続ける女性は多く、子供が鍵を管理していることが少なくありません。むしろ家に帰っても自分一人だけというのは当たり前になっていて、鍵っ子という言葉も特別性を無くしているようです。それに加え、現在は働く母親の手助けになるような学童保育や託児が増えています。このおかげで、共働きをしていても一人で自宅に帰すことなく、一時的に他の友達などと一緒に過ごせる場所が出来ました。地域によってはこれらも定員オーバーでなかなか利用できないという現実もありますが、まだ共働きが少なかった時代に比べるとはるかに増えています。女性の社会進出が進んだ影響でしょう。とはいえ、学童保育を利用できる年齢は地域によっても違います。小学生の間は使えることもあれば、3年生くらいで使えなくなってしまうというケースも珍しくないのです。学童保育が使えなくなる年齢になったらやはり鍵を持たせて自宅に直帰させるしかなくなってしまいます。そうなるとやはり鍵っ子にならざるを得ず、どうしても不安を感じる親御さんも多いです。